40代理事長 若山 民雄

和~現代版大和魂の確立~

「おだやか」「仲よくすること」「調子をあわせること」そして日本を表す語でもある「和」。
そんな素晴らしい「和」の精神を大切にし、胸を張って未来に引き継いでいける大和魂を確立しよう。

理事長所信

 【私たちの文化「和」】

改めて言うまでもなく、日本は島国である。それがゆえに、大陸の国々と違い国家間における人の往来が難しく、さらには江戸時代における鎖国の後押しもあり、日本独自の文化や慣習が出来上がったと言われている。曖昧な表現や遠回しな発言なども、日本人に見られる特徴のひとつだ。
私は、このような日本人らしい曖昧さが好きだ。「阿吽の呼吸」とも言われるように、断定しない会話で意思疎通ができてしまう国民性は、日本国民全体の根底に流れる共通認識があってこそのものであろう。明治維新の原動力となった「和魂洋才」も、その曖昧さゆえに他国の良いところを受け入れる余裕があってこそのものだと、私は想像している。
「和」という言葉には、日本文化の意味のほか、人との良き繋がりを意味する単語に多く使われている。これは只の偶然ではなく、日本の文化は人間同士の良き繋がりに基づいて創り上げられてきたからこそ、日本を表す漢字に「和」の文字が選ばれたのではないだろうか。私たち日本人は、宗教を異にしようと、近所の人だろうと外国人だろうと差別することなく、困った時にはお互いに助け合い、人の和を創り上げてきた。日本という国は、長年にわたり人との繋がりを一番大切にしてきたからこそ、海外諸国から高い評価を得ているのだ。私は、聖徳太子の代から受け継がれているこの考え方こそ、真の「大和魂」であると信じ、その理念を踏まえて未来版大和魂を伝えていきたいと強く願う。

【共和・・・共同して事を成す】

現在、私たちの周りには様々な問題が山積されている。その問題は、日本という国家が抱えているような大きな問題から、仕事や家庭などから生じている小さな問題まで様々だ。解決するべき問題が多すぎて未来を悲観してしまい、結果として今日問題とされている無気力・無関心に繋がっているのではないだろうか。
私たちは幸運にも青年会議所という組織に所属している。メンバー全員が和を成し同じ思いで地域に対する活動を行うことで、大小様々な問題をメンバーの共通認識として持つことができ、未来を悲観することなく問題の解決策を議論することができる。
そして、私たちは、その解決策を実行に移すことができる機会を十分に持っている。時には失敗もあるかもしれない。しかし、失敗を恐れず実行に移す事こそが、まだまだ青臭い私たちに与えられた特権であると言える。私たち青年が挫けることなく一丸となって運動を続けることにより、地域が良くなるきっかけを作ることができれば、地域を良くしたいと考えている隣の人の和と協働することができる。
そのような地域づくりの和の第一歩を作ることが、私たちが求めている明るい豊かな地域へ向かう第一歩なのだ。
どんなに小さくとも運動の和を創り上げることができれば、私たちの運動は成功と言える。いきなり解決を求め達成を望むのではなく、まずは小さな和を作ることから始めていこうではないか。

【協和・・・心を合わせ仲よくする】

日本各地ひいては世界各国に存在する青年会議所メンバーは、なぜ青年会議所に入り、活動を続けているのだろうか。
有り余る青年のエネルギーを、なぜ青年会議諸活動に注ぎ込んでいるのだろうか。
私は近年まで、青年会議所は「人生最後の学び舎である」という点をもって、自己鍛錬の場として捉えていた。だが、青年会議所を続けている理由は、それだけではない。青年会議所には他ならぬ魅力があることに気が付いたのである。
その魅力とは、志を同じくする仲間の和である。青年会議所は、利他の精神に基づき活動している仲間がいる。各々が持つ主義主張を真っ向から納得いくまでぶつけ合い、議論を重ね、その結果より良い方向へ一丸となって進んでいける仲間がいる。奉仕や修練も勿論大事だが、それを継続していくことができる原動力は、友情に基づく人の和に違いない。
この人の和は、普通に社会生活を送っているだけでは、なかなか育めるものではない。青年会議所メンバーとして根底にある三信条や利他の精神が、自分では気が付かないうちに活動を続ける原動力となっていることに他ならないのだ。
そして、この素晴らしい青年会議所運動を地域に発信し続け、仲間の和を広げよう。仲間の和を広げることが、青年会議所運動をより充実したものに発展させ、地域に対する発信力も強まる。そのことがメンバーの和をより強固なものにすると同時に、地域の人の和がより深まるものとなる。
仲間の和を広げるという意味でも、地域の共感を得やすくするという意味でも、青年会議所運動がより充実したものになるよう、メンバー一丸となって和を成し会員拡大運動を実践して行こう。

【調和・・・矛盾や衝突のないまとまり】

日本は島国だといえども、狭い地域で同じ地域で暮らしていようとも、人々は一様ではなく個性を持っている。その為、当然に各々が持っている主義主張は違ったものになり、そこに諍いが発生してしまうことになる。
そういった最悪の事態を回避するためには、お互いに分かり合い、時には譲り合い、助け合う事が必要となる。昔からの言葉で「困った時はお互い様」という言葉がある。譲るとか、助けるという行動は、即物的に言うと自分が損をする行為である。しかし、私たちの根底に流れる信条のひとつにこの「お互い様」があるために、他者に手を差し伸べることができるのだ。
今の日本は、経済発展の弊害からか行き過ぎた個人主義による影響からか、他者と関わり迷惑をかけることを極端に避ける傾向にある。他者どころか、親子の間ですら面倒を避けあい、年老いた親が一人で生活していたりもする。
しかし、人はひとりでは生きていけない。生きている以上、誰かの世話になり、迷惑をかけている。
自分が持つ長所を活かし、他者の短所を補い助け合う事により、お互いに支えあいながら生きているのである。
そして、助け合うことにより、人の和が深まることになる。これは、老若男女地域を問わず変わらない本質である。
そこで、まず私たち青年が率先して困っている人を助け、問題に対して正面から立ち向かっていく事が、その本質を呼び覚ます第一歩だと考える。
そして、助け合うことにより広げられた人の和の大切さを、次代を担う子ども達にも伝えていく。そのことが、地域の子ども達に明るい人の和を残し、ひいては地域の発展に繋がるのである。

【和敬・・・心を和やかに保ち、他を敬い、己を慎むこと】

本年度、石岡JCは40周年を迎える。
私たちは、この節目の年を迎えるにあたり、気を付けなければならないことがある。
それは、石岡JCは当たり前に40周年を迎えることができたわけではないという事実だ。
1975年7月6日に創立されて以来、先輩諸兄が挫けることなく1年度ずつ丁寧に積み上げて頂いたことにより、本年度に40周年を迎えることができているのである。私たちが石岡JC40周年という節目の年に、現役メンバーとして立ち会うことができるのは、先輩諸兄の只ならぬ努力の結晶だということを、私たちは見失ってはならない。
今の石岡JCがあるのも、現役メンバーが青年会議所を通して様々なものを得ることができるのも、先輩諸兄の現役時代における運動は勿論の事、現在においてもOBという立場から支えて頂いている御陰なのだ。
本年度現役メンバーである私たちは、まず最初にそれを踏まえ、感謝の念をもって本年度の運動を行っていく必要がある。
同時に、石岡JCが将来に向けて進むべき道筋を定めることにより、今後もさらに1年度ずつ積み上げていく準備を整えることも、忘れてはならない事だ。
この未来への準備を整えることが、未来の石岡JCの軸のひとつになると同時に、将来の現役メンバーが青年会議所運動を行うにあたっての指標のひとつとなるのだ。
この、先輩諸兄への感謝と、未来に向けて踏み出す第一歩を、私たちが和を成し一丸となって成し遂げよう。それらを本年度現役メンバーの手で恙なく行い一生懸命取り組む姿をお見せすることが、私たちが先輩諸兄に対してできる唯一の恩返しなのだ。

【美しいまち「いしおか」】

私は自分が生まれ育った「いしおか」が大好きだ。自分が生まれ育った風景が大好きだ。私が子どもだった頃から大して変わらない風景が、「生まれ故郷だから」という理由のみをもって大好きなのだ。
私は、私の生まれ故郷で生活している方々に、とても感謝している。私が「故郷大好き」と思えるような人格になることができた生活環境を作り上げ、廃れさせることなく守り続けてきてくれた人々に、本当に感謝している。
私が石岡JCの門戸を叩いたのも、理事長という大事な役目を拝命させて頂いたのも、青年会議所という仲間たちの和を素晴らしく感じた為である。この素晴らしい「和」が、私が大好きな地域をより良く作り上げることができると信じたが故にである。そしてそれが、私ができる生まれ故郷に対する恩返しのひとつになると信じている。
時代により意味が変わっている「大和魂」。この勇ましく素晴らしい言葉に、語感に負けないほど魅力的な意味を持たせよう。私達日本人が持つ理念や考え方こそが、そのまま大和魂となるのだ。
我々青年が率先して和の精神を実践し、未来永劫語り継がれる大和魂の定義を確立していこう。

【基本方針】

  1. 会員の拡大と育成
  2. 40周年記念式典及び記念事業の開催
  3. 対外事業への積極的参画の推進
  4. 地域に対するまちづくり事業および青少年育成事業の展開

以上、方針達成のため各室及び会議体を置き、関わる事業を推進する。